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「東京ディズニーランドはSNSアップ禁止?」

東京ディズニーランド、ディズニーシーのホームページ

(以下TDL TDSと表記)で、園内での禁止項目に

「公衆送信目的の撮影等」が追加され、「写真のツイートも禁止か?」と

ネット上で話題になっている事はご存じですか?

「公衆送信」って普通は聞き慣れないですよね。

さて、我々マスメディアに関わる者は、結構意識する項目です。

簡単に言いますと「公衆送信権」というのは著作権のうち、

著作物を有線無線を問わずに送信することをコントロールできる

権利であります。私は権利関係の弁護士でもありませんが、

若い頃から徹底して放送局での勉強会、レクチャーなどからの

資料等でたたき込まれたベースでお伝えしますと、

テレビは放送、CATVは有線放送、また、インターネットにおいて

ホームページを閲覧させる行為は、自動公衆送信に該当します。

ホームページに他人の著作物をアップロードして公衆に閲覧可能とする

行為も、著作者の公衆送信権を侵害する事となります。

このように、インターネットに接続されているサーバ

(自動公衆送信装置に該当する)のハードディスクに著作物を

記憶させる行為までも、公衆送信の概念に含めたのは、

自動公衆送信においては、リクエストがあれば自動的に

送信が行われるので、その前段階で、侵害を阻止できるように

するためであります。もちろんその他項目もまだあります。

ホームページ上では分かりにくい表現だったと、訂正されました。

では、この「公衆送信権」をあえてTDL及びTDSがこの時期に

加えたかのかは、想像でしかありませんが、

運営するオリエンタルランドにソーシャルメディアで投稿された

方々からかなり苦情が多くなってきたのかと思われます。

今やソーシャル世界の広がりは半端ではありません。

そこで問題視されるのは、アトラクションをただ撮影して

個人で楽しむという事に目くじらを立てているのではなく、

そのアトラクション等に映り込んでいる「人物」を簡単にアップする

モラルに問題が生じているのだと考えられます。

我々取材等で、何気ない街中の風景のバックに偶然変わったお宅が

あったり、時にはオブジェがあったりしますが、あれも細かく言えば、

著作権処理が必要です。「人物」だけではなく、「物」等にも

全て配慮しなければなりません。しかし大抵の場合は、

PR効果もあることから何も言われない方々が多いだけで、

映されたら困る方も当然いらっしゃいます。

簡単な話ですよね!

会社には体調不良と言いながらTDLに家族や彼女、彼氏と行っている

風景が自分の知らないところでアップされており、

次の日に会社の人から「楽しかった〜」って

言われたことがある!という経験をお持ちの方も多いと思います。

つまり、どんな場面でも、最低限のモラル、画面に多くの人物が

写り込んでいないか?など考えることが大切なのだと思います。

これが誰でも扱えるようになったソーシャル世界の広がりと同時に、

自分のセキュリティ対策も必要であるという事でしょう。

折角夢の世界で楽しめたのに、目が覚めると現実が変化するというのは

悲しいものです。

考え方の一つには、

★互いにモラルを持って思いやりで行動する。

★最低限、知らない方が映り込んでいたり、迷惑がかかりそうであれば、

モザイク処理する。

★大勢の中で撮影して人物が多すぎて!と言う方はアップせず

個人で楽しむ。

★また逆なことを言うと、撮られることや、人の写真には写り込む可能性がある!

★ある程度は大勢の場所に行く場合、仕方がない!と割り切れば楽にもなります。

★などなど他に考えればたくさんあるでしょう。

いずれにしても、ソーシャルメディアが広がる中では、

今までにない色々なことがこれからも起こってくるでしょうし、

法的整備も後追いになるかも知れませんが、

各自が「最低限のモラル」「相手の気持ち」を考えて

楽しむ事だと思います。

でなければ、ソーシャル世界の落とし穴に落ちてしまう可能性も

ありますので、気をつけたいと改めて感じました。

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