人間の原点であるDNA。
このDNAを解明する事は新たな進歩へ繋がることは間違いないだろう。
しかし、この作品のラストに待っていたものは我々一人一人が
考えなければならないテーマとなっていました。
まずこの作品を楽しみにしていたのは、
DNAというものをどう映像化するのだろうか?という点でした。
原作の東野圭吾さんは当初映像化することが前提で
この作品を書かれたそうです。しかしそれが逆に難しくなり、
小説の中で完結することに重点を置いたらしいです。
その結果、今回の作品が誕生したのですが、
こういう作品は結構近未来過ぎるか、
既に古くなっているかのパターンが多いのかと思います。
数十年前の技術と現代のDNA技術は確かに格段に違うでしょう。
しかし、本作は近未来こういうシステムがより進化して
出来ているのではないか?
といった感じで引き込まれていきます。
ただ我々が忘れてはならないことは、
人間が科学の力だけで人間を管理することは
出来ないと言うことです。
なぜなら、DNAを調べただけで
その人間の過去も未来も
性格も全て解ったら面白くないじゃないですか!
確かに分かる時代はもう目の前に
来ているのかも知れません。
しかし
「人はDNAだけで決まるものではない。
人が生きていく中で、体験する出来事、
人と人との関わり方、
意識の持ち方で人生は変わるのだ!」と
感じさせてくれる映画でありました。
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