いよいよスペックも爻ノ篇をもってラストとなるらしい。
警視庁公安部の特別捜査員が特殊能力=スペックを持った
犯人に立ち向かうストーリー。捜査員でもある当麻紗綾(戸田恵梨香)も
スペックを持つことで様々な宿命の中、悩み苦しみ、そして誰よりも純粋に
生きている。同僚の瀬文焚流(加瀬亮)や上司の野々村光太郎(竜雷太)など仲間の
存在が当麻の力(パワー)にもなり信頼関係の絆が深まっていく。
シリアスなストーリーの中にちょいちょいパロディが見え隠れする息の抜け加減も
心地が良い。2010年10月からドラマシリーズが始まり、今回の映画がラストであり
詳しい内容は差し控えますが、ファイナルにふさわしくメッセージ性のある
深い映画だと感じた。思い切って言うと、原作を読んでみて、
この2本の映画を見てみると何故2本に分ける必要性があったのか?とも思える。
つまり原作の活字よりも映像感が広がったことにより、ラストははっきりさせなけれ
ばならない、また続編があるかのような終わりでは私自身は満足しなかっただろう。
人間の素晴らしさ、愚かさ、運命とは、平和とは、、、、様々な事を考えさせられる
作品となっている。個人的は、上司の野々村がとにかく格好いい。
彼の存在がストーリーに重みを持たせていると思う。
そして、ラストはとても美しく、全てを悟るかのように静かに映像が流れていく。
瀬文と当麻の何とも言えない心の繋がりが心に残るとても素敵なラストシーンで
締めくくった。是非、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
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